みとのひとりごと

関西人、東京在住。人生いまだ考え中。昭和の残香がするすみっこが好き。

東南アジアで影響のなくなる日本

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 今、ラオスのワンビエンにいる。ビエンチャンからバスで4時間弱で着くメナム川沿いの山間の村なのだが、海がないラオスのプチリゾート地として、外国人観光客に人気の場所だ。村の中心部を少し離れるとのどかな田園風景が広がっていて、牛や鶏が道路をゆっくりと横切る。レンタルバイクを借りて何気に走っているだけで、心地いい。

 しかしこの場所、韓国人の比率が異常に高いのだ。街中いたるところにハングルの看板で溢れており、道行く東洋人風のほとんどが韓国人のような気さえしてくる。同じ整形顔の韓国女と、なんかやたらムキムキの韓国男が溢れていて、居心地はあまりよろしくない。ラオスというと経済面では圧倒的に中国資本に侵食されていて、ビエンチャンの街中で建設中の大型ビルはほとんど、中国資本なのだけど、観光面では韓国の方が存在感があり、特にワンビエンでは観光客の半分近くが韓国人の印象だ。観光慣れした物売りの子供からは、数回「アンニョ・ハセヨー」と言われたよ。昔は必ず「ありがと」だったのにな。ちなみにワンビエンには3日弱しかいなかっただけど、その間日本人とは一人も合わなかったよ。韓国人は100人以上見たけどね;;

 まぁ何が言いたいかというと、まぁ日本の東南アジアでの影響力が目に見えて減っているということ。特に後発国のラオスカンボジアベトナムでは。最近は年に1~2回しか東南アジアに行くことはないのだけど、毎年の変遷を定点観測していると、ここ数年の日本の影響沈下はすざまじい。政府は「クールジャパン」のごりおしをしているが、それはほとんど波及していなくて、バンコク、マレーシアなどのいわゆるアジアの先発発展国ではある程度日本文化の浸透は大きいが、ラオスカンボジアベトナムなどの後発国では圧倒的に日本の影響は弱い。2年くらい前に現地の若者に、「嵐は韓国アイドル」だと言われたことも、ふと思い出したよ。ちなみにワンビエンの街角にはハングルで客寄せしているドラえもんの看板があるミニマート(現地のコンビニ)があったよ笑。つまり何が言いたいかというと、ワンビエンは日本の影響力の減少を肌でものすごく感じやすい場所ということなのかな。

 日本企業も海外進出は盛んに見えるが、韓国や中国企業の強引で、いきあたりばったりの手法には、最近は太刀打ちできていない。韓国はアジア通貨危機で破産した90年代後半以降、中国は現地の人件費が急上昇に転じた2000年代半ばから、驚くほどの東南アジアに侵食していったのをなんとなく思い出す。特に後発のラオスカンボジアベトナムでその動きは凄まじかった。ラオスを見ても、2000年代前半は外資企業進出はかなり少なかったが、一気に後半から加速した。今のビエンチャン市内で建設されている大型ビルの多くも需要があるからではなくとりあえずの建設ありきで、いずれ中国国内のゴーストタウンみたいにになるんじゃないかと心配になるよ。

 で、だらだら書いているが。今の状況を見ていて、仕方のないことなのかもしれないと思ってきた。欧米、あるいは日本企業が先行して耕してきた土壌に、後発で入るんだから、その中で勝つためには、ある程度むちゃくちゃする必要があるということか。さらにその中でも弱い地盤には、一気に攻勢をかけると。そして、日本企業にはそこまでのバイタリティが今はないということか。書いてて少し納得した。さぁて、どうしたもんだろうね。まぁなるようになるしかないんだけど。少し寂しかったんで、メモしておく気分で書いてみた。10年後、この文書を読むことがあったら、その時の自分はどう思うかなと思ってね。(写真=ワンビエンの村の中心からバイクで10分も走るとこんな風景が目に入ってくる。のどかなんよなぁ)