みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

頑張ってってつぶやいてしまう。

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 たいした話じゃないんだけど、夜8時前後に帰宅する時、かなりの確率で50前半の女装したおっちゃんとすれ違う。多分近所に住んでいて、今から都心部のそういうお店に出勤する途中なんだろう。少し薄暗い小道を、女装のおっさんとすれ違う瞬間、とても切ない。もう完全に若くない、薄暗がりでも確実におっちゃんと分かる油ギッシュな肌、濃すぎるメイク、そして無理が目立つパステル系のぱんぱんの勝負服。全てがとても切なくい。少しおっちゃんと歩幅を合わせるようにゆっくりとすれ違う。最近ちょっとだけ顔見知りになってきたので、軽く会釈する。俺は1日をなんとかやり過ごし、やっとひと段落ついたのだけど、おっちゃんの1日はこれから始まる。思わず「頑張って」ってつぶやいてしまう。おっちゃんにも気づかれないだろうとても小さな声で。こうして何気ない毎日がまた通り過ぎる。