みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

動物園前一番街の楽しみ方。

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大阪新世界のジャンジャン横丁から風俗街の飛田へと続く商店街の動物園一番街。道路を少しう渡っただけの新世界がインバウンド観光客で賑わっているのとは対照的に、ぱっと見、ものすごく寂れているこの通りが、今なかなかに面白い。

 けっこう長い商店街には普通の飲食店や物販店などはちらほらなのだが、ここ数年で中国人の若い女の子が接客してくれる言わば中国人ガールズバーのようなカラオケ居酒屋がけっこう盛り上がっているのだ。「小百合」だとか「かおり」だとかの古びた看板のカラオケ居酒屋なんだが、今では一歩中に入ると、そこはアジア感満載だ。どの店もだいたい10席ほどのこじんまりとしたスペースに女の子が2-3人いる感じ。しかもだいたい女の子は中国人で20代前半と若い。まさに中国人ガールズバーの様相だ。常連風のおっちゃんによると、2010年頃から中国人ガールズバーは一気に増え始めたようで、今では動物園前一番街の通りを中心に、周辺の今池、萩之茶屋通までも含めると、100件近くの中国人ガールズバーが存在するらしい。

 で、なかなかここの居心地がいいののだ。そういうわけで、ここ1年くらい大阪出張の際はぶらりと足を運んでいたりする。働いている女の子は中国人が8割で、日本人1割、そして韓国人5%、フィリピン人5%とのこと。明朗会計で、どの店もチャージ料が500円かかるが、ドリンクは1杯500円、ボトルをキープしても4000円の手軽さ。ガールズバーやスナック特有の1時間数千円縛りももなく、良心的だ。女の子にたまにレディドリンクをおごってもこれも1杯500円。そしてカラオケ1曲は100円。料理はさすがにそんなに美味しくないが、中国人の若い女の子が出身エリアの味付けで手料理をふるまってくれるのだから、好きな人には好きな感じだろう。ちなみに場所柄2-3時間いて、チャージ+1-2杯、カラオケを数曲歌って1500-2000円くらいしか支払わないおっさんもけっこういる。僕も2-3時間居て、普通に飲んで、女の子に数杯おごって、それでも、毎回3000-4000円なんだから、今では相当高くなった上海やバンコクのスナック系の飲み屋なんかより圧倒的にコスパはいい。激安店なので中国の女の子もそんなに金目当てではなくすれていないのも魅力で、話してみると実は関西の有力大学に在学中のアルバイトの女の子も多い。立地の関係から、関大、大阪市立大、阪大なんかも女の子もいたりした。けっこう日本語が上手い女の子も多く、会話も日本のガールズバーよりも洗練している感もあったりした。

 商店街を歩いているだけだど、どの店もものすごく入るずらいのだけど、入ってみるとそこは実に居心地がいい空間だったりするのだ。最近けっこう一部のこういうコアな場所が好きな呑み助には人気が出だしているらしいが、今後さらに新世界横の新たなスポットして人気が高まりそうな気がしている。なお風営法の関係で夜の11時にはカラオケは終了で、11時半には閉店と以外と健全的。その代わりに朝10~11時からやってる店も少なくなく、昼からご機嫌なおっさんも多い。

 もし大阪に足を運ぶ機会があったら、難波、心斎橋、海遊館、USJ、そして新世界などの定番の観光地から少しだけ足を延ばし、このエリアの雰囲気を一回味わってほしい。なかなか刺激深い体験になるはずだ。ちなみに僕は東京片隅住みなので、年に3-4回しか行くことができないのが、ちょい寂しいんだけどね。

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