みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

危機管理高過ぎ社会とレバレッジ金融の果てに。

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 先週一週間で、世界経済の見え方が大きく変わった。新型コロナウイルスの世界での完成拡大に加え、アラブ増産による原油大幅安、ドイツ銀行のCLOリスクの再燃火など、足元の不安はつきない。2月末までは何か他人事(特にヨーロッパ)だった新型コロナの感染拡大が、世界中に一気に過剰な不安をまきちらし、もとものアメリカをはじめ世界の株式が高値圏だったこともあり、世界の株価は一気に崩れた。まだ今がバブル崩壊の何合目かは分からないけど、とりあえず世界が大きな変化の局面に差し掛かったことだけが確かだ。

 個人的に今回のコロナ問題で一番に驚いたのは、世界の危機管理意識の高過ぎ感だ。危機管理が高いことは悪い意味だが、高過ぎるとそれはいろんな物の動きを止める。極論かもしれないけど、極度に潔癖症の人間が外出できないのは、経験したことない感染症への恐怖にしか過ぎない。そんな根拠のない風潮が、今のコロナ問題の過剰な危機意識を招いている。本当に、馬鹿らしい。

 でもここからの問題。政府と一部の人間は危機意識高い自粛を訴えるのだが、ある程度の一部人間の危機意識はほとんどないのも現状。特に若い人間ほどその感じは顕著。数日前に原宿の竹下通りを通りかかったのが、いつも以上の混雑で、そこに自粛は全くなかった。この中に確実に無自覚感染者がおり、コロナ菌もまき散らしてるかもね。

 今回のコロナショックの問題は、世界が過剰な危機管理を持たざる得ない構造になってしまったのも、大きな理由だろう。世界の金融レバレッジは5-6倍と言われており、5倍とすると世界の実態経済規模約8000兆円の4京円が、金融虚構社会の規模となる。もし虚構社会の経済が10%落ち込むと、実体経済で換算すると、50%落ち込むことになる。その極度のレバレッジリスクを恐れるからこそ、各国政府は今回のコロナウイルスで過剰な危機管理に動いたが、その危機管理の激しさが、今回の世界経済に過剰な影響を与えたと見ている。

 1960年代、ブレトンウッズ体制の崩壊(1971年)による金本位制の崩壊前だったら、世界経済にはレバレッジがほとんどなく、実態経済の影響は日々の暮らしの困難とかなり近かった。だが今は実体経済に影響が出る前に、突然起こる。庶民の恐怖感から動いトイレットペーパーの買い占めは、オイルショック時よりも早い時点で発生している気もするし。本当に人は変わらない。最近のアベノミクスで、本当な金持ちになれるはずがない小物感溢れるミリオネアが大量に出現し、MMT理論などのトンでも理論が幅を利かしだして。そろそろ相場も天井かなと思っていたけど、まぁ落ちだしたら早いね。まぁここからどうなるか誰も分からないが;;

 金曜日にNYダウが2000ドル近い爆上げしたので、月曜日の日経平均も爆上げ可能性は高いだろうが、ここからの相場の乱高下は全く読めない。ファンダメンタルもテクニカルも機能しない世界。ここから一番危険なのは、移動平均線や2万などの節目感をポイントにした空売りだろうね。庶民は本当にかき回される相場だわ。しかし今年の就活生は可哀そうだね。まだ企業説明会が始まる段階で、いきなりのコロナ不況。大企業も予定していた採用数を削減することは間違いなく、ここ1-3年はかなりの就職氷河期が来るだろうね。

 なお個人的なコロナ自粛は一切していないし、これからも絶対にしないつもり。もちろん日々のマスクもしていない。でもいつもと同じ時間に、総武線に乗っているが、あまり空いていない。コロナ前の10%減程度の感覚なので、在宅勤務も時差出勤も一部大企業だけの話かもしれない。でもそれは身近な知人に新型コロナの感染者、死者などがいないだけであり、もしそれが発生したら、個人的な恐怖も高まるかもしれない弱さだが。なんとかとりとめのないことを書くのに疲れてきたが、個人的にはNYダウ日経平均も3~6カ月以内の比較的短期で、それなりに回復していると直近は楽観側のい人間だよ。もちろん馬鹿なポジショントークだが笑。