みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

純喫茶を愛している。

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 昔から純喫茶が好きだ。古びたソファー、古びたカウンター、古びたマスターの3種の神器が、心を癒してくれる。だから関西に住んでいるときも商店街が栄えている下町に住んでいたし、東京に引っ越した今もそうだ。少し猥雑な街角の一角に、古びた喫茶店がなんとなくある。そんな風景がとてつもなく嬉しい。

 でもそんな街角の純喫茶も、だんだんと姿を消しつつあるんだよなぁ。それなりに知名度のある純喫茶は残っていくのだろうけど、なんでもない街角にポツンとあるザ・純喫茶は、時代とともに姿を消していくことは、運命なのだろう。

 純喫茶のうれしいところの一つは、瓶ビールが置いてあることだ。大手コーヒーチェーンには置いてないしね。

 日曜日の昼下がりに、いまだに白熱灯の明かりがまぶしい純喫茶で、瓶ビールとカツサンドを頼む。それが自分的には一番安らぐ、定番だ。濃い味付けのカツサンドとドレッシングが酸っぱいサラダ、そしてサッポロの瓶ビール。仕事ですり減った心にはなんか心地いい。そこで、少し手垢に汚れた新聞を、いつもより少しだけ丁寧に読む。

 こんな毎日がただ続いていくだけでもいいのかな。ふと、そう思う。少しだけ気持が楽になる。こうして生きていく。人生なんて、深く考えなくていい。単純にそんなものなのだろう。