今年から、遂に中小零細企業の社長になってしまった。業種は詳しくは言えないが、零細紙メディア関連の企業。中途採用で今年11年目で、40代半ばという微妙な立ち位置。悲しいかな前向きの社長就任でははく、会社の諸事情により社長を引き受けざるえない状況での社長就任だった。ただ一方で社長になってしまったからには、これからは会社は少しでも良くするために、社長業を粛々とこなすしかない。ネットでは、圧倒的に数の多い従業員側からのワンマンブラックの中小零細企業の社長情報が溢れているが、それはある種の意見に過ぎず、ワンマンブラック企業社長側からの立場は、社員に嫌われることをやり続けなければならない悲しい現実がある。先日オラが社長になるのを祝ってくれると前々から言っていたこれまでも懇意にしてもらっていた中小零細企業の経営者先輩2人にお祝いの会を開いてもらったのだが、シビアな本音がマックスの会となった。そこでの話の内容はものすごく勉強になる一方で、これから直面するであろうオラのシビアな現実へのストレスマックスの将来を想像させた。
特に中小零細企業にのしかかる問題は、つかえない社員の解雇問題だろ。社長A氏は、グループ会社の一つを少し前に廃業させていて、数人の社員を解雇しているのだが、そこでの社員とのもめ事のストレスはなかなかに半端なかったらしい。ただA社長曰く、「そこ会社を潰さなければ、その赤字の蓄積で本体も倒産する可能性すらあった」らしく、苦渋だが仕方のない選択だったらしい。この会社はややブラック気味なので、退職代行で20代の社員が2人辞めており、うつ病社員の退職でも最近もめてて、ずいぶんここ数年苦労しているらしかった。その一方でここ数年の改革は傍から見ていて尊敬できる面も多い。解雇された社員とは違う社長ならではの悩みだが、解雇を実施しないと中小零細企業は生き残れないこともまた確かで、それに対する成否の言葉をオラは語る資格はない。
一方で専務B氏は、ホワイト企業気味の会社なのだが、社員の高齢化が大きなネックとなっている。10人強の社員全てが40代以上で、半分以上が50代以上。さらに年功序列の賃金体制なので、今の社員が辞めてくれないと新しい社員を採用できない悪循環。ホワイト気味の中小零細企業の働かないオッサンは大手企業よりもさらにシビアで、その愚痴はなかなかにリアルだった。ちなみにオラの企業は、A社、B社の悪いところをあわせ持ち、企業としてのビジョンに欠けている。数年前にはモンスター社員1人にかき回され、過激な裁判まで起こされ、2年以上の時間が決着にはかなり、数百万円の示談金を払わされた。その裁判にはオラも若干関わったのだが、今では笑い話部分もあるが、思い出したくないストレスでもある。
とりあえず今年は、中小零細企業の経営者の先輩ははじめ、取引先の人たち、昔からの本音で話せる異業種や同業種の友達、利害関係が全然ないオフ会など、出来るだけ多くの人たちと接する機会を増やしたい。できるだけ本音を引き出しやすい飲みの場を中心に。詳しくは言えないが会社でここ数年の間で実施しなければならない改革も少なくない。小手先のことから本質まで、ぶっちゃけできない可能性も高い。とりあえずいろいろな変化が起こる今年一年だろうが、できるだけストレスを貯めこまずに、やれることだけをやるしかない。