みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

2024年ゴールデンウィークぼっち散歩。秋葉原→日野まで行けず国分寺まで。

 毎年ゴールデンウイークに、今の自分の体力を確認するために、ロングウォーキングをやっているのだが、今年は秋葉原駅日野駅までの約40キロを歩こうと計画していた。だが結果今回は初めて、途中でダウン。日野駅に泊まる予約をしていたので、途中から電車に乗って日野駅まで、少し敗北感を感じているのだが、一応今回のGWロングウォーキングをまとめておきたい。

 スタートは9時30分、秋葉原。後からの時間配分を考えると、8時スタートにすべきだったのだと後から後悔。秋葉原から、お茶の水、水道橋、飯田橋とよく知っている道を歩く、そこからあまり行かない神楽坂側の道にシフトしたのだが、ここでけっこう小道を迷ったのも、最終目的地にまでたどり着けなかった大きな敗因要素となった。あと都内の普通の生活道路を歩くと、信号待ちが多くなり止まり過ぎで、これも時間ロスの大きな要因となってしまった。

 神楽坂から新宿を抜け、高円寺で昼食。高円寺で食べた昼飯のとじそばは美味しかったんだけど、やはりそばでもけっこう腹にもたれて、スピードダウン。混み合う高円寺の商店街はスルーして、中野、阿佐ヶ谷と進んだのだけど、途中道を迷ったことと、都心部は直線の大通りが少なく、西荻窪あたりで既に15時を過ぎ、あと20キロを残していて、このあたりで日野まで行くのは、ちょっと諦め心地に。街にも特徴が薄く、「堀越学園前」の看板にちょっとテンションが上がったくらい。そこからスピードを上げて、三鷹市に入ったあたりから、道も広めになり、歩行スピードも速くなったのだけど、時既に遅しだった。結局、19時半くらいで、国分寺ドロップアウト。ここまで5万歩、34キロくらいだった。高円寺から日野まではあと10キロ強あり、2時間半~3時間。22時まで歩けばぎりぎりたどりつける計算にはなるのだけど、その時点のオラにはもうそんな気力が残されておらず、今回は目的地の日野まで歩くのを諦め、日野まで中央線で行くことにしたのだった。けっこうな挫折感。 

 国分寺から日野までは11分で、すぐに日野に着いた。実は日野は人生で初めて降りたのだが、まぁ小さい駅で、駅全体で新選組アピールしていて、少し痛々しさもあった。駅全体でキャプテン翼アピールする京成・四ツ木と同じ匂いがした。日野自動車の本社と工場があるので、けっこう栄えているイメージもあったんだけど、まぁ日野自動車自体が海外移転で、かなり国内縮小しているし、仕方ないわな;;

 日野駅徒歩1分ホテルにチェックして、駅前の飲み屋にイン。小さい駅なのに、やたらと立ち飲み屋が多かったのだが、それはやはり日野自動車期間工、日雇いでかつて街がにぎわっていた名残りなんだろうなと思いながら、さすがにロングウォーキングで足が痛いので、なんとなく入口の猥雑さにひかれた地下の飲み屋に。中は常連客ばかりでなんとなく居心地は悪かったけど、つまみは全体的に美味しく、あたりの店で、小一時間居て、満腹感と満足感で少しテンション上がり、飲み屋を後にした。本日の最終歩数5万3267歩、35・8キロ。



 2日目。宿は1泊6000円でゴールデンウィーク中には破格の安さだったんだけど、朝食がついてたのは地味に嬉しい。卵かけご飯と漬物のシンプルな朝食だったんだけど、通常時はメダカカフェとして営業していて、店内のメダカの水槽が沢山あって、なかなかに朝からメダカに癒された。少しメダカを飼おうかなとも思った次第。

 ホテルをチェックアウトして、とりあえず日野市のメインアピールポイントでもある日野市立新選組するさと歴史館へ。まぁ新選組の成り立ちをうまくまとめていたけど、知ってることばかりで新鮮さはなかった。ただ2階でやってた新選組テーマにこれまで作品化された小説、漫画、映画などの企画展は面白かった。初めて知ったのだが、新選組も、坂本竜馬と同じで、司馬遼太郎におもすごくイメージ美化(改ざん)されたコンテンツらしい。ただ坂本竜馬のように、司馬からほぼ無名から全国的に知名度を上げたのではなく、千葉の「燃えよ剣」あたりから、メンバーのイメージ改変が行われたらしい。新選組は明治、大正から既に小説などが多数発行されていたが、その時の新選組の主人公は圧倒的に近藤勇だった。近藤の男気と生き方が、新選組の物語であり、土方歳三沖田総司などは、ほぼ無名のわき役だった。それが、司馬の「燃えよ剣」で、土方歳三を主人公にし、イケメンで剣の達人、そして鬼の副官を強くアピールしてから、一気に土方人気が爆発。写真がなかった沖田にも孤高の美少年剣士という強いイメージを植え付けた。そしてそれが、今にまで至る新選組の土方=沖田>>>近藤という、人気図を作り上げたとのことだった。

 新選組ふるさと歴史館から、歩いて高幡不動尊へ。歩いて40分くらい。日野はなかなかに田舎なんだなと感じさせる田園、山林風景を抜けてて、高幡不動尊まで歩く。ここも人生で初めて行ったんだけど、なかなかに感じ良くて、もう一度行きたいと思わせる場所だった。特によかったのが200円の拝観料を払った鳴り竜の絵図が書かれた本堂で、写真撮影禁止だったが、不思議な感覚に陥り、しばらく見続けていたくなった。

 また本尊、五重塔の後ろは山内88カ所として、四国88カ所の地蔵が置かれている小山になっていて、1時間半くらいのミニ登山にはすごくいい感じの場所だった。展望台からの見晴らしもよく、五重塔も緑の山林と映えていた。またうぐいすの「ほーほきぇきょ」が聴こえ、久しぶりに聴いたので、けっこうほっこりした。

 高幡不動尊の後には、正面のうなぎ屋で食事。うな重並みセット、うなぎボーン、瓶ビールで4650円。うな重の量が少し少なくて松にしたらよかったかもと少し後悔したが、味はけっこう好みの味で満足だった。

 その後高幡不動駅から、京王線に乗り込み新宿まで25分くらい。新宿からそのまま家に帰ろうかと思ったのだが、休日前に来たメールを休日明け前に処理しておきたかったので、秋葉原の会社で15時くらいから少しだけ仕事。17時前に会社を後にして、自宅に戻るのであった。まぁ日野まででたけ国分寺までしから歩けなかったが、それなりに楽しいゴールデンウォーキングだった。ただこれからは街中心部を多めに歩くときは、時間ロスをもう少し考慮、そして朝はもう少し早くスタート。あと距離もグーグルマップの測定距離よりも10キロ弱長く歩くことになるので、そこも考慮にいれたい。こんな反省事項も、これからのためにメモっておきたい。

 

クラダシは生き残れるか。

 最近、「Kuradashi(クラダシ)」を利用し始めた。賞味期限が迫る食品を企業から買取り販売する通販サイト。値上げラッシュに伴う生活防衛意識とフードロスへの関心の両方をアピールする「クラダシ」だが、サイト内で販売している商品は、賞味期限がかなり間近の商品はかなりのお得商品がある一方で、消費期限かなり残っている商品は、アマゾンや楽天よりも高い商品もけっこうあり、今は正直玉石混合の感じだ。また1個ごと(1回ではない)の送料が550円で、さらにクール便がそれに330円なので、それを加えると激安感を感じた商品もそこまで安くないこともしばしばある。プレミアム会員(月額550円)に入れば、送料(クール便除く)は無料になるのだが、10~20個以上の大量セットが販売の大半を占めるので、毎月何個も商品を買うのは、正直ハードルが高い気が既にしている。

 「クラダシ」のサービス開始は2015年2月で、今年で9周年を迎えた。ただ一気にユーザーが広がってきたのは最近のようで、昨年12月に会員数は50万人を突破し、パートナー企業数は1500社までに拡大。食品を中心に、常時約3300アイテムを販売するサービスにまで成長している。余り在庫と激安価格を掛け合わせるサービスは昔から数多くあったが、商品のブランド力の棄損につながる懸念から、メーカーが余り在庫の値引き販売に二の足を踏んでいることが多かった。こうした中でクラダシは、フードロスを前面に押し出したマーケティングに取り組み、単に安いだけでなくSDGs面でも重要だというアプローチに大きな力を注ぎ、企業、消費者双方の抵抗感を軽減させたことが、足元の成長を支えているようだ。

 ここ最近のクラダシのサイトで目立つのが、バレンタイン商戦で売れ残った高級チョコレートだが、例えば少し前には「ゴディバ」のチョコレートが8割引で購入できた。さらについでに京都の人気チョコ「あのん」も激安出品していたので、これも数日後に9割引きで購入してしまい、今のところ家はチョコレートまみれだったりする。大量購入かつ短い残り賞味期限の問題もあるが、それでも、有名ブランドの食品を激安で買えるのは、かなりのお得感をくすぐられてしまった。ただ一気に暑くなりすぎて、今のところは、チョコレートを食べるテンションがなかったりしているのだが。

 クラダシは、今期(24年6月期)の売上高を前年比20%増の35億円、税引き後利益8000億円の黒字(前期は1億6700万円の赤字)を見込み、足元の成長は加速している。ただ足元の株価はさえず、マザーズ不人気と連動して低迷していて、2023年6月の上場値800円、最高値879円(同月)だったのが、直近(24年4月26日)終値は291円と、上場値から7割近く下げている。というこで、週末に290円で4000株(約120万円)を新NISA枠で、暇なんで仕込んでしまった。正直今かなりプロモーションに積極投資していて、ユーチューブ広告もけっこう見かけるが、本格的な成長軌道に乗るのは、正直これからだろう。ただ高値から3分の1なんでリバウンドタイミングでもあり、今年の新NISA枠も少しは使っていこうとで、ポジション取りした次第だ。まぁクラダシが生き残るのかは、ここ数年が勝負のことだけは確かだろう。

感情の損切り、あるいは夏の朝にキャッチボールを。

 最近いろいろと腹立たしい出来事があったんだけど、ブログにそれを書くといろいろムカつきがフラッシュバックするので、書かないことにする。とにかく日々を平穏に暮らしたいんだが、余計のことを考える今日この頃。

 人生で勝ち組となり得る人の大きな特徴はは、感情の損切りができる人間だなとつくづく思う。大きな失敗、過去の嫌なことを考えても時間の無駄なだけで、少しだけでも前に進んだ方がいいのに、多くの人が失敗、後悔を振り返ってしまう。だいたいそれは今の自分にとっては無駄なだけで、それを糧に前向きに生きるのならいいのだけど、とにかく今の自分の言い訳の正当化のために後悔を使う。本当に面倒くさい。感情の損切りをできる人間は本当に羨ましい。そして負けを負けと認めないから、他人から見ても大失敗でも、感情の損切りをして、先に進むことができる。羨ましいが行き過ぎもいただけない。ロートル政治家たちみたいに、自分ルールで犯罪を正当化する人間は気持ち悪すぎて、そういう人間にはなりたくない。でも羨ましくもある。まぁそういう人間は生まれつき脳へのセルトラニンやドーパミンの分泌が多いだけど、自分で勝ち得たわけではない先天的な要素が大きいのだろうだけど。

 ハイローズに、「夏の朝にキャッチボールを」という名曲がある。ハイローズで一番最高な歌。ヒロトマーシーの美学で、彼らは解散したバンドであるブルーハーツ、ハイローズの曲を歌うことはない。過去の一時として切り捨て、今の自分たちを生きるためだ。まねできないいざぎ良さだ。昔の名前で生きてます的な、かつてのヒット曲だけで生きている傍流歌手にも見習ってほしい。いさぎよくありたい。そんなこともふと考えた。まぁ他人の生き方なんで、それはそれなんだが。

 しばらくは人生のテーマは感情の損切りになりそうだ。晴れた朝にナチュラルハイでキャッチボールをして、そして常に自分史上最高でありたい。もしがそれができるようになったら、本当にそれが出来たら、ほんと最高の人生だな笑。

 


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知らない人の知らない歌を聴くこと。あるいは他人の青春時代に想いを馳せる。

 昨日(3月24日)の日曜日、知らない人の知らない歌を聴きに行った。渋谷の伝承ホール。知り合いのオッサン(60代前半)に少し前に誘われ、特に用事がなかったしチケットはタダでいいとのことだったので、行くことにした。永井龍雲という、40~45年前に流行ったフォークシンガーで今66歳。今年でデビュー47周年らしい。その時、初めて聞いた名前だった。一応ライブに行く数日前に少しだけユーチューブで予習だけはしていったんだが、「道標のない道」という歌が1979年にヒットしたくらいのオッサンからの事前情報。ちなユーチューブのコメント欄を見ていると、金八先生の第1期(たのきんトリオが出ていて、鶴見慎吾が杉田かおるを胎ましたやつ)の最終話で、鉄矢が3年B組の生徒とこの歌をバックに河川敷をみんなで走るシーンに、この「道標のない道」が流れて、ヒットにつながったらしい。その時鉄也がB組生徒にどや顔で語ったセリフが、「君たちは受験戦争で悩んでいるんだろうが、海の向こうでは本当の戦争で苦しんでいる人がいる。だから頑張れ」的な超めんどくさいセリフ。知らんけど。

 閑話休題。ライブ会場は500席くらいのこじんまりした会場で、ちらほらと空席も目立ち客入りは9割くらいだった。何故だか誘ってくれたオッサンとは離れた席に座らさせらので、まったくファンではない人間として周りをまじまじと観察した。来場者はほぼ60,70代で、平均年齢も永井龍雲本人と同じの60代後半の印象。大ヒット曲はデビューすぐの1曲だけなんで、新規ファンの追加はなく、ほぼ昔のファンが持ち上がっている感じなんだろうな。ちな自身のヒット曲はなくとも、五木ひろし氷川きよしをはじめ、演歌歌手にけっこう作詞作曲を提供しているらしい。

 ライブは前トークなく2曲ぶっとおしに歌い、その後トークトーク第一声が活舌の悪い発音で「一平ちゃんやっちゃったね」だった。大谷翔平の通訳の一平氏のカジノ大損、大谷さん肩代わり問題のさなかだったんだけど、トークの第一声がそれかと。まぁ根っからのファンは、彼の野球ファンのことはよく知っているようで、けっこう笑いは取れていたが。ライブでは15曲くらい歌い、何故だが春に母校の小学校に頼まれた校歌もなれないピアノで弾き語っていた。全然知らない人だったんだけど、歌は抜群に上手かった。正統派フォークソングという歌詞とメロディラインばかりだったけど、声は澄んでいて、ギターの音色も正統派の旋律で、正直聞きほれた。ただ歌詞は若干古すぎて、全然共感できなかったのだが。

 なおライブで一番盛り上がった歌は、「還暦の友よ」という歌で、会場はなかなかの盛り上がりだった。横に座っていた推定60代中盤の初老のおばちゃんは、初恋の人を見る少女のように目をうるうる、きらきらさせながら、熱心に龍雲を見つめながら、熱心過ぎる手拍子を送っていた。数週間前で知らない人の歌を聴いているオラと違って、そのおばちゃんは、まさに自分の青春と自分の今を重ねて、憧れの人の歌に一心不乱に入り込んでいた。なんとなくなんだけど、「青春時代に想いを馳せるとは、こういうことなんだ」と妙に腑に落ちて、永井龍雲だけでなく、歌う永井龍雲を一心不乱で没頭する高齢の少女から、しばらく目を離せないでいた。そんな感じだった。

 あと永井龍雲と直接関係ないのだけど、ライブで印象に残ったのが、エルトン永井という70前のピアニストのおっさんだった。ライブ本番とは思えない緊張感のなさ、腹出過ぎの体系。での一たびピアノに触れると、その旋律のすごさはオラにでも違うなと思った。エルトン永井のエルトンは、エルトンジョンのピアノセンスにあやかったのか、ゲイにあやかったか、もしくは昔エルトンジョンに似ていると言われたのかは、知らないが、とにかく見た目とピアノの腕前のギャップにしぶれた。後で調べたら国立音大出身で、過去に松任谷ゆみ、中島みゆき竹内まりやなど大御所のバックでピアノを弾いていたとの経歴で、かなりすごい人にようだった。途中永井龍雲がピアノで弾き語るシーンがあったのだが、その実力差がエルトン永井のピアノの魅力を見せつけるためにあったのかとも思った次第だ。なおエルトン永井は、途中何度から永井龍雲とどうでもいいしょーもないトークを繰り広げていたが、それは置いといて笑。

 なんとなく成り行きで行った知らない人のライブだったが、知らない人の知らない歌を聴くこと。あるいは他人の青春時代に想いを馳せることは、なかなかにいいもんだな。そんなことをふと思った渋谷のライブ会場だった。

 ↓ちな、ライブで一番盛り上がった「還暦の友よ」っすよ。


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