みとのひとりごと

30歳を過ぎてから上京したアラフォーの関西人。独身。人生いまだ考え中。昭和の残香がするすみっこが好き。

モンテクリスト伯が面白い理由

f:id:mitomito777:20180612193550p:plain

 今週木曜日で最終回になるディーン・フジオカ主演ドラマのモンテクリスト伯をけっこう楽しみにしている。はじめは正直どうかなと思っていたのだけど、やはり原作の面白さは偉大だなと再確認している。

 モンテクリスト伯アレクサンドル・デュマ(父の大デュマの方)が1845-46年に書いた長編小説で、日本でも岩波文庫版で全7巻ある長編だ。昔友達が「モンテクリスト伯にはエンターテイメントの全てが詰まっている」とたいそうなことを言っていたのだけど、最近その言葉の通りだななんて感じている。嫉妬、親友の裏切り、恋人の不義理、地獄の日々、再起、過去への復讐、警察(公権力)との闘い、そして後悔…。今のネガティブエンターテイメントのベースとなる全ての要素がモンテクリスト伯には詰まっているのだ。なお今のディーンドラマ版には描かれていないのだけど、原作では先物の仕手戦による復讐場面もあり、経済小説的な要素もふんだんに描かれている。まさにあらゆるエンターテイメント要素が詰まっている小説で、それを今の時代にあてこんでも面白いに決まっているのだなと、改めて感じたりしている。

 ちなみに日本の明治の文豪の中で純文学でなく当時の大衆小説に分類されていた菊池寛谷崎潤一郎などは実はデュマの物語のつくりをかなり模倣していることで有名だったりする。なおデュマのモンテクリスト伯と並ぶものひとつの名作は三銃士だ。こちらは真逆の友情をテーマにした作品で、今のポジティブエンターテイメントのベースになっている。デュマは本当に歴史に残る偉大な文豪だったんだなと。ディーン版のドラマを見終わったら、本棚からデュマのモンテクリスト伯を掘り起こし再読してみよう。そんなことを考えている。

 

人民広場の婚活傘。

f:id:mitomito777:20180609201241j:plain

f:id:mitomito777:20180609203159j:plain

 仕事で8年ぶりに上海に行ってきた。街中は8年前と比べてもえらく清潔感を増し、初めて上海を訪れた20年前と比べると全く別世界だった。ホテルもバンド近くの1泊4000円くらいの中級ビジネスホテルに泊まったんだけど、清潔で日本のビジネスホテルと変わらない感じだった。まぁグーグル検索、ツイッター、ラインなどかなりネット規制はストレスだったが、まぁ生活水準だけ見たら都内とあまり変わらないように感じた。上海市内には20近い地下鉄の路線もあり、1時間ほどの距離でも7元(110円程度)で公共交通の安さも実感したし。

 そんな久しぶりの上海だが、一番驚いたのは市内中心部にある人民広場にある婚活傘の数だ。現地の人に聞くと、7-8年前から増え始め、今では1000本近い傘があるとのこと。システムは、傘の上の結婚相手の条件を書いた紙を置くだけ。傘のそばには婚活を仲介するおばちゃんたちが座っており、彼女たちに気に入った婚活傘の相手を指定してら、コンタクトを取れるしくみだ。つたない中国語(英語は全く通じない)で、おばちゃんたちに使用利用金などのシステムを訪ねたみたが、婚活条件を書いた紙を管理し仲介することで1カ月100~300元(1700円~5100円)程度の手数料が発生するらしい。それに1回ごとの交渉料金は別途発生するとか。まぁつたない片言の中国語なので間違っている可能性は高いが笑。

 婚活傘の上の紙に書かれている自己PRは多種多様でアメリカの大学院帰りの年収50元(900万円近く)のドクターから、年収5万元(90万円)ほどの中国のワーキングプアまでいろいろ。相手への条件も指定しまくる人から、全くの条件なしまで多種多様だった。あと戸籍が重視される共産党社会らしく、上海籍の人求むなどの条件もけっこう目についた。(話せないが見ただけでだいたい分かるのが漢字社会のいいところではある)。

 日曜日の人民公園には婚活傘をチェックする人で溢れており、本人よりも婚活者の両親らしく50-60代夫婦が熱心に婚活仲介ぼおばちゃんと話し込む姿が目立つ。中国の平均年齢はまだ日本より若いとは言え、ひとりっこ政策が長年続いた上海では婚活は命がけだ。日本と比べ物にならないくらい両親、家族、そして一族を大切にする中国人にとって家と家とをつなぐ結婚のハードルは高い。60代の老夫婦か婚活傘の上の紙に書かれたプロフィールと相手への条件を熱心に読み込み、仲介のおばちゃんと早口の中国語で熱心に話し込んでいる。その表情は真剣そのものだ。その様子を何気なくみながら独身アラフォーの日本人の僕は、近くの売店で6元で買った缶の青島ビールを飲みながら、小さくためいきをつく。世界中どこでもみんな婚活に大変だ。答えはすぐに見つかるわけはないが、でも一歩づつでも進むしかない。なんとなくそんなことを思う。そんな人民広場の昼下がりが、今回の上海滞在の一番の記憶かもしれない笑い。

 

 

20年ぶりに山形に行った感想。

f:id:mitomito777:20180527195610j:plain

 ちょいと前に仙台で仕事があったついでに山形まで足を伸ばしてきた。多分山形に1回だけ行ったのは大学生の頃だったので、約20年ぶりだ。山形駅の外観はキレイになっていたのだけど、活気にはとぼしく、少し悲しかった。山形市内周辺でどこか面白いところがないのかとスマホで検索すると「山寺」がヒットした。昔の修行僧がこもった場所らしい。    山形駅から電車で20分弱とのことなんで、なんとなく行ってみた(ただし電車は1時間に1本)。景色はなかなかよくてパワースポット的で癒されたのだが、ここもまぁ外国人で一杯だったのには驚いた。山形駅周辺はそんなに外国人の姿は見かけなかったんだけど、山寺の2000段の階段を上ってると、まぁ外国人がわんさかわんさか。アジア系以外にも西洋人も多く、東京、大阪だけではない訪日外国人の広がりを実感させられた。でもなんか自然とか地蔵さんの風景にけっこう癒されたんだけどね笑。けっこう満足した。

f:id:mitomito777:20180527200421j:plain

f:id:mitomito777:20180527200444j:plain

あと山形はけっこう食も旨いなと再確認。山形=海産物のイメージはあまりなかったんだけど、山形の魚は旨いね。けっこう地酒も揃ってるし。深酔いしてしまったわ。あと山形の冷やしラーメン初めて食べたんだけど、これもけっこう好みだった。個人的に山形への評価は上がった笑。次に山形に行くにはいつか分からないんだけど、東京駅から新幹線で2時間30分なんだからまぁまた行きたいね。そんなたわいもない感想でした笑。

f:id:mitomito777:20180527200857j:plain

f:id:mitomito777:20180527200923j:plain

 

 

 

TOKIO型倒産とSMAP型倒産。

f:id:mitomito777:20180507185132j:plain

 テレビで嫌になるくらいに、TOKIO山口メンバーの女子高生へのわいせつとTOKIOからの脱退のニュースばっかりなので、一言メモ的に今の感がを書き残してみることにした。山口メンバーの女子高生へのわいせつで瀬戸際にあるTOKIOだが、彼からはデビューから20年以上TOKIOとして過ごし、人生の大部分も個人としてでなくグループのメンバーの一員として過ごていることになる。企業に勤め続ける社畜サラリーマンのように。そもそもアイドルグループと言えど初期の結成時期を過ぎるとその関係性は友人、仲間からビジネスパートナーとしてのものに変わってしまうだろう。グループがあるうえで個人の仕事もあるからだ。そのグループという仕事の母体がメンバーの不祥事で危うくなくなるのだから、TOKIOの他のメンバーが号泣したのは、山口メンバーへの怒りの涙というより、何で自分がまきこまれたんだとう理不尽の涙の方が強いかもしれない。不正品質問題で涙を流した某大手企業の社長のように。

 不正品質問題の大手企業は規模規模でなんと生き残ることができるが、TOKIOという中小企業の体力は弱い。これが一般企業ならは、グループの5分の1の売上高(人気的にはもう少し少ないが)が一瞬にして消滅したことになり、まさに倒産の危機だ。対処を一歩間違うと、会社存続があやうくなる。その局面でここまで世間に批判は渦巻いている中で山口メンバーをグループに残すことは無理だったのだろう。山口を切ることで一時的には、グループの番組、バンド活動ではかなりの問題が生じるだろうが、グループの延命はできるかもしれない。ただ4人になったことで、これまで通りグループとして大々的に活躍することは厳しい。世間からの風当りも強まる。(少年隊、キンキキッズみたいな大きなグループ活動を減らし、とりあえずグループ名だけを残すだけの活動なら簡単かもしれないが)。いずれにせよ、TOKIO株式会社は今、悪手を打つとグループ解散(倒産)にもつながる困難な場面に直面しているだろう。

 こうしたTOKIO型の解散危機の一方で、違う理由で解散した別のジャニーズグループを思い出した。そう、2016年に解散(倒産)したSMAPだ。SMAPの解散の原因は、一言でいうとメンバーの不仲による分裂。中小企業に例えると、こちらは倒産というより、専務が社長のやり方を憎み、自分の子飼いを引き連れて独立する動きだ。こちらのジャニーズから独立した3人は社長(キムタク?)のビジネススタイルを嫌い、自分たちだけで新しいスタイルでビジネスを始めようとした専務派という感じだろうか。でもSMAPは解散後、基本的には上手くいっていないように感じる。ジャニーズに残った中居、キムタクはテレビ露出はあるものの、解散前と比べるとパッとしないし、独立した3人は露出はネットに移行。収入面はものすごく減っただろう。まぁ仕事はお金でなくやりがいなんて言われたら、それまでなんだけど。

 書き疲れてきたので結論。華やかにみえるアイドルの世界もおっさんになってまで続けると、それはアイドルというビジネスそのものになる。それは秋元康のAKBビジネスモデルと違い、プロデューサーもアクターも自分が演じるという過酷な世界だ。アイドルもサラリーマンも歯車であることは変わりない。そういうことを肌で感じた。