みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

クラダシは生き残れるか。

 最近、「Kuradashi(クラダシ)」を利用し始めた。賞味期限が迫る食品を企業から買取り販売する通販サイト。値上げラッシュに伴う生活防衛意識とフードロスへの関心の両方をアピールする「クラダシ」だが、サイト内で販売している商品は、賞味期限がかなり間近の商品はかなりのお得商品がある一方で、消費期限かなり残っている商品は、アマゾンや楽天よりも高い商品もけっこうあり、今は正直玉石混合の感じだ。また1個ごと(1回ではない)の送料が550円で、さらにクール便がそれに330円なので、それを加えると激安感を感じた商品もそこまで安くないこともしばしばある。プレミアム会員(月額550円)に入れば、送料(クール便除く)は無料になるのだが、10~20個以上の大量セットが販売の大半を占めるので、毎月何個も商品を買うのは、正直ハードルが高い気が既にしている。

 「クラダシ」のサービス開始は2015年2月で、今年で9周年を迎えた。ただ一気にユーザーが広がってきたのは最近のようで、昨年12月に会員数は50万人を突破し、パートナー企業数は1500社までに拡大。食品を中心に、常時約3300アイテムを販売するサービスにまで成長している。余り在庫と激安価格を掛け合わせるサービスは昔から数多くあったが、商品のブランド力の棄損につながる懸念から、メーカーが余り在庫の値引き販売に二の足を踏んでいることが多かった。こうした中でクラダシは、フードロスを前面に押し出したマーケティングに取り組み、単に安いだけでなくSDGs面でも重要だというアプローチに大きな力を注ぎ、企業、消費者双方の抵抗感を軽減させたことが、足元の成長を支えているようだ。

 ここ最近のクラダシのサイトで目立つのが、バレンタイン商戦で売れ残った高級チョコレートだが、例えば少し前には「ゴディバ」のチョコレートが8割引で購入できた。さらについでに京都の人気チョコ「あのん」も激安出品していたので、これも数日後に9割引きで購入してしまい、今のところ家はチョコレートまみれだったりする。大量購入かつ短い残り賞味期限の問題もあるが、それでも、有名ブランドの食品を激安で買えるのは、かなりのお得感をくすぐられてしまった。ただ一気に暑くなりすぎて、今のところは、チョコレートを食べるテンションがなかったりしているのだが。

 クラダシは、今期(24年6月期)の売上高を前年比20%増の35億円、税引き後利益8000億円の黒字(前期は1億6700万円の赤字)を見込み、足元の成長は加速している。ただ足元の株価はさえず、マザーズ不人気と連動して低迷していて、2023年6月の上場値800円、最高値879円(同月)だったのが、直近(24年4月26日)終値は291円と、上場値から7割近く下げている。というこで、週末に290円で4000株(約120万円)を新NISA枠で、暇なんで仕込んでしまった。正直今かなりプロモーションに積極投資していて、ユーチューブ広告もけっこう見かけるが、本格的な成長軌道に乗るのは、正直これからだろう。ただ高値から3分の1なんでリバウンドタイミングでもあり、今年の新NISA枠も少しは使っていこうとで、ポジション取りした次第だ。まぁクラダシが生き残るのかは、ここ数年が勝負のことだけは確かだろう。