みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

「漫才協会 THE MOVIE」」を観たゆるい感想。

 浅草漫才協会会長のナイツの塙宣之が監督したドキュメント映画「漫才協会 THE MOVIE」を昨日(火曜日)の夜に観に行ってきた。ナイツは同世代で、オラが今でも大好きな数少ない芸人の一組だ。上映会場が思ったよりも少なく上映期間もそろそろ終了しそうな感じだったので、東京では有楽町と渋谷の2会館でしかやってなかったのだが、かなりお久に会社が帰りに、有楽町駅のヨドバシビル8階の有楽町シネマズまで行った。映画料金も今や割引などなければ1900円で、映画館を観にきたのはかなり久々だったんだけど、結果観てよかったドキュメントだった。

 個人的には昔、中学生~30前くらいまではお笑い大好き人間で、関西に住んでた30代前半の頃までは結構大阪の売れない芸人との交流もあったのだけど、今ではお笑いに対する関心は多分世間一般より低い。というよりメジャーなお笑いに対する関心は全くゼロだ。ただメジャー意外のお笑いへの興味はまだ幾分残っており、東京に来た10数年前からコロナ前までは、暇な平日に浅草をぶらついているときに、東洋館や浅草演芸ホール前を通った時、途中割引きで2000円くらいで舞台を観れるときは、なんとなく観に行っていたもんだ。この他にも渋谷、新宿でも道端で客引きしている3流お笑い劇場にも不定期だが行っていたし。

 同作品の舞台は、浅草・東洋館に在籍する200数十名の芸人だ。落語中心の浅草演芸ホールと違い、東洋館での舞台は漫才、色物、なんでもありでそのカオス感がオラも好きだ。東洋館の人気がドン底だった10年くらい前の東洋館は今と比べてもカオスで、客席はガラガラで、酔っ払いもいる昭和館感もましましだったしな。最後に行った5年くらい前は、だいぶ人気が復活し、客席もほぼ満員になってたんだけど。

 とりあえず同作品の感想を一言。詳しい内容はネタバレになるし、登場人物の多くが無名過ぎて、誰がどうだとも語りにくいんだけど。まぁなんだろう、いろいろあるけど「お笑いはやっぱりいいな」というのが感想だった。そしてそこには、面白い面白くないというより、何かに打ち込める感覚の羨ましさが大きかった。若手芸人の多くは売れることを夢見るのだけど、中堅芸人、師匠は売れることよりも、お笑いを続けること、舞台に立ち続けることこそに、人生の美学を見出している。お笑い=人生、そんな生き方だ。テレビの自称お笑い芸人は金まみれで、面白くないビジネスお笑いをただ垂れ流すのに対して、東洋館の師匠たちは、お笑いを愛し、お笑いに人生を重ねしぶとく生きている。東洋館を心から愛するナイツ塙だからこそそれをシュールと愛情で切り取ってくれる。面白いか面白いかは置いといて、本当に羨ましい人生だ。お笑いでなくても、とにかく自分が楽しめて、これだと思える人生の芯を探さないとだめだと、心から感じさせられた。そしてそれは40代からでも遅くないのだろうか。そんなことを心の底から感じさせてくれた珠玉のドキュメント作品だったな。