たまに、江戸川競艇に行く。なんとなく安心するから。
特に競艇が好きな訳ではないのだけど、家から自転車で行ける距離なので、なんとなく暇な休日にはたまに出かけてしまう。土日以外もけっこう開催しているから嬉しい。ちなみに名前は江戸川競艇なんだけど、場所は江戸川ではなくて、中川なんだよね。
競艇場は昔と比べると随分とキレイになっているみたいだけど、それでもまだなんとなく昭和の匂いは残っている。場内はおっちゃんだらけで、その人混みの中に身をゆだねたら30代なんてまだまだ若造だ。汚れたワイシャツとスラックス、赤ら顔、ノーブランドのキャップの3種の神器を身にまとったおっちゃんたちは、何を話しているかカツゼツが悪く聞き取りにくいけれど、とても楽しげだ。時代は平成に入ってもう28年過ぎているのに、ここの空気はまだまだ3丁目の夕日なんだよなぁ。
競艇場にはたいてい午後から行くので、レースは5Rぐらいから始めて、10R目くらいでやめる。その間におでんとレモンハイを2杯くらい飲む。金がないときは近くのコンビニで氷結を買っていく。たいがいおでんを食べる。場内のおでんはあつあげがとても大きいので必ず食べる、あとは玉子と竹輪くらいかな。
別に熱心なファンではないので、観客席に座って、ぼーっとレースを見ているだけのことが多い。こだわり特になく、強いて言えば、ターンの時に起こる水しぶきが好きだから、それが見やすい場所に座るくらいだろうか。
レースには基本ほとんど勝てない。出場選手もモーターも研究していないので、当たり前と言えば、当たり前か。チューハイ2杯でも昼間の酒はけっこうまわるので、午後1時に来たら3時過ぎには、もうけっこうできあがってくる。横の読売新聞のジャンバーを着たおっさんのカツゼツの予想を子守唄にしながら、ベンチでうとうとする。たいした人生ではないし、これからもないんだろうけど、それでもいいか。なんとなく安心する。