みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

1億5000万円。

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 正月に実家に帰ったときに、去年95歳で亡くなった母方のじいちゃんの遺産の金額を聞いて、少しびっくりした。そんなに貧乏な印象はないのだけど、そんなに金持ちオーラもなかったのだが、遺産総額が1億5000万円あったとのこと。持ち家を含んだ金額なのだが、現金、投資信託、株式などの金融資産だけでも1億円を超える遺産があったらしい。ばあちゃんはまだけっこう元気で、2人兄弟なので、母親(60代半ば)の貰える遺産は3000万円弱だったとのことだが、まぁその話を聞いて、今の高齢者がお金を持っているなと再認識した次第だった。

 じいちゃんは商社系(大手の子会社)で70近くまで働いていたが所詮サラリーマンで、けっこう車道楽であり、それなりに旅行などにも大きなお金を使っていた印象もあるのだが、それでも年金暮らしを続け95歳に亡くなった後も1億円の金融資産を持っていたとは。ちょうとした衝撃の事実だった。日本の平均的な老人と思われるうちのじいちゃんが1億円近い金融資産を持っていたとなると、大金持ちでもないかつてのサラリーマンだった、その辺を歩いている多くのじいさん達も1億円近い金融資産を普通に持っていることになる。日本の金融資産の1000兆円が65歳以上が持っているなんてデータもあるが、あながち間違いはなさそうだ。しかしこのお金が経済に回ることがあるのかなと心配になる。まさに老人がお金を使わないことが遺産額の増加に現れている。老人が数千万円を簡単にオレオレ詐欺に手渡せるのも、当たり前なのかなと再認識した。自分の手元にお金があるのだから渡してしまうのだろう。それなりの資産を持っている今の団塊の世代が亡くなる30年後まで、日本の金融資産は動かないんだろと、かなり恐怖してしまった。貧困老人もいるにはいるだろうが、今の老人は基本金持ちだ。ここのお金をどうしたら動かせることができるのだろう。それを待っているうちに自分も老人になってしまうのだが;;