10月31日の衆議院総選挙が決まったが、ここ数年の日本の劣化がびっくりするほど激しい。団塊の世代が、氷河期世代が、ゆとり世代、若者が…とある特定の世代が劣ってるのならまだしも、はっきり言って今の日本は全ての世代での日本が劣化し、オワコン化しているようで、もうどうしようもない。そして多くの日本人が、もちろん僕も含めてちゃんと理解せず、現実を全く把握していない、世の中にうすら寒い。
失われた30年を議論する人間は多いが、日本が1945年から90年までの45年間に世界で圧倒的な成長を遂げた背景に、ものすごいラッキーパンチ様相があったことを、ちゃんと認識している日本人は少ない。日本人が真面目だっから、みんなが一生懸命がんばったから、ものづくり力がすごかったから、とか今でもすらどや顔でいう、時代遅れの老人世代はまだまだ多い。一方でもう中年の氷河期世代も、俺らは被害者面して、全てを前の世代に押し付ける風潮が目立つ。もしくはホリエモン、ひろゆき、前澤あたりのように、自分のイレギュラーのラッキー体験とお金を基準としか物事を考えられない発言でいっぱいだ。
日本が戦後大成長を遂げたのは、▽日ソ冷戦での底上げ、▽アメリカ経済の停滞(アメリカは1970年代までは今の日本以上に終身雇用であり、それが経済成長を阻害していた)、▽中国と社会主義陣営の自爆による生産力、労働力不足、▽戦後日本人の人口ボーナスによる経済成長ーーなど自助努力でない外的要因によるラッキーパンチ的な成長が大きい。もしこれらの要因がなかったら、日本は中国を一度追い越すこともなく、後塵にはいし続けて続けていただろう。
ちなみに今世の中の多くが信仰する資本主義教は、せいぜい1700年代後半のイギリスからの産業革命後の250年程度に過ぎない。大航海時代からのヨーロッパの世界征服を含めても、わずか500年だ。そもそもアメリカなんて国としてイギリスから独立してまだわずか250年弱であり、日本なんて明治維新から近代化してまだ150年少しだ。ちなみに大航海時代の前は、中国、アラブが世界の中心であり、世界のGDPの8割を占めており、ヨーロッパは世界の辺境で、世界のGDPの1割足らずだった。
中国の近代化なんて、鄧小平からの1980年代後半からわずか30数年、それでここまで中国は成長してきた。アメリカはイギリス、オランダなど欧州から入植地から、独立をはたし、プロテスタント的楽観力とともに、成長を遂げた。ニューヨークなんとイギリスの植民地になる前はオランダの植民地でニューアムステルダムって地名だったからね。エラそうな顔をしているが、ニュー浅草的な短絡的な歴史の街なんだよ笑。猫も杓子も取り込んで成長した国がアメリカであり、それがこれからもアメリカの底力だろう笑。そして、ただ今後もいろいろと文句はあるだろうが、アメリカと中国の時代が続くことは間違いないだろう。日本はその中で、どうおこぼれをもらうかしか、生き残るための前向きな可能性はないだろう。
単純に日本は、バブル崩壊後が失敗なのでなく、戦後の45年間にラッキーだったからに過ぎない。バブル後の30年の没落はラッキーが消えた当たり前に過ぎない。今後日本が浮かび上がることは100年近くは多分ないだろう。もし日本が浮かび上がる可能性があるとしたら、今の20代以上の世代が一巡して人口年代バランスの負の遺産がなくなった100年後だが、逆に言うとムコウ100年は落ち目が続くことは確実だということだ。その間に、団塊老人世代切り捨て、氷河期世代切り捨て的な切り捨て戦争でも起これば話は別だが、今、冷静に将来を読み、そんな過激なことをできるまっとうな政治家は存在しない。それに世の中も許さない。これからの日本の行く末は、ヤケクソ・ジャパンだなとふと思った。そんなわけで、ヤケクソならヤケクソ的に、無差別殺人なんかではなく、やりたいよーに適当に彷徨し、なくなるお金をインデックス宗教に投資なんてせず、ホームレス的に素直に生きたいと思う次第。ヤケクソ・ジャパン万歳だな笑。