みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

ジャパンプレミアムが消えてしまった後で。

 最近剥がれ落ちるジャパンプレミアムを肌で感じる機会が多い。1990年前半のバブル崩壊後も、日本経済は厳しいなりに、世界ではまだまだジャパンプレミアムを感じる機会は多かった。2000年前後までは、日本の電気製品、車などは圧倒的なアジア№1であり、所得水準もアジアで圧倒的で、日本での世界での存在感はそんなに薄れていなかった。ただ2000年前後から韓国の台頭は著しく、2000年中盤から中国が大きな成長を遂げた。そして今東南アジア、インドなどがそれに続いている。2010年初頭に中国が日本のGDPを抜いてから、今では中国のGDP規模は日本の3倍となり、その背中はもう見えなくなった。

 日本はどんどん貧乏くさくなり、IT業界をはじめ、日本のスタンダードはいつのまにか中国だけでなく、アジア諸国にも遅れをとるようになってきた。8月に2週間(7日~19日)ほど、ベトナム、中国、タイを回ってきたのだけど、その際も日本の影響力のなさに愕然とした。ハノイ、ラオカイ、サパ、河口、昆明バンコクパタヤと久々に多くの街角を歩いたのだけど、どの街でもかつての日本のプレミアム感はほとんど感じられなかった。バイク、車では日本メーカを見かけたが、その他で日本の存在感を示せている部分もほとんどなかった。日本の旅行者も中国人旅行者の前に存在感をなくし、少子化とアジア物価の上昇でバックパッカーも減り続けており、かつてのアジアの街角でたむろする日本人の若者もほとんどみなくなった。一方日本国内は、アベノミクスの緩和で、中国人、ベトナム人などのアジアの訪日客の爆買いが一時話題になった。だがそれもジャパンプレミアムでなく、それは単なるバーゲンハンターであり、中国でのEC法の改正で、そのメッキも剥がれ落ちた。日本にリピータで訪れる中国人も、それは憧れではなく、単なるヨーロッパより安く楽しめる旅行スタンスになった。

 日本メディアの報道では、日本の世界での影響力の低下をほとんど報じない。ほんとはそれは恐ろしく早いスピードで進んでいるのに。メディアは今でもしつこく、ジャパンプレミアムすごい的な大本営発表を重箱の隅をつつき、一人語りするだけだ。でも今や、多くの国で日本存在は年々軽くなっているのが現実だ。

 最近日本人と相性が悪くなり、日本定住の外国人と飲む機会が増えた。イラン、韓国、中国、ロシア、ベトナムなど国は違うが、みんな国は違うが、声を揃える。日本には魅力がなくなったと。かつては、20年前ぐらいまでは、日本は黄金の国であり、出稼ぎで自国の10、20年ぶんの年収をたった1年で稼げたよ。でも今は違う、中国では既に上海、北京などのエリートサラリーマンの方が日本より給料は高い。ベトナムはまださすがに日本への出稼ぎ(実習生)メリットは残るが、せいぜい日本で稼げる給料は、現地の3-5倍程度。これに中間搾取でもされようなら、うまみはもっと少ない。

 色々な面でジャパンプレミアムが消えかかっている日本。でもまだ今は、その残滓はまだなんとか残っている、でもそれもあと10年もつがどうかだと考えている。ジャパンプレミアムが完全に消え去る前に、なんとか新しい生き方を探したいのだが。いつもながら、惑いは終わらない。