みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

中国人転売ヤーのプチバブル化に思うこと。

 取材力ナッシングの日本の大手メディアが、中国崩壊カウントダウンでアクセスを稼ごうとしているが、はっきり言って人口パワーがまだまだ圧倒的な中国では儲けるための要素はまだまだ多い。日本に住む中国人の多くも、その辺の年収400~500万円サラリーマンより圧倒的にいい生活をしており、日本で5000万円程度の一軒家やマンションを購入する中国人の知り合いも少なくない。

 日本に住む中国人で手軽な儲け話が転売ヤーなのだが、最近は特に中国人転売ヤーがプチバブル化している。今の中国人転売ヤーの主戦場が、高級雑貨や文房具、人気アニメ限定グッズだが、その稼ぎはなかなかに大きい。知人の20代後半の中国人女性は、かつてはIT派遣で働いていたが、半年くらい前に転売ヤーに転身し、今では月に80~100万円を稼ぐ。彼女の友人の本格的な転売ヤーには月収150万、200円超えも珍しくないという。越境ECが本格化する前の中国人転売ヤーは、高品質・高価格の”メイド・イン・ジャパン”の化粧品や紙おむつなどが主な収入減だったが、それらの化粧品日用品は薄利多売で規制も強く、今は完全に転売ヤーたちの関心外だ。

 中国にはアリババ、テンセント系列をはじめ、日本のメルカリ的な個人売買サイトが多数存在あり、そこが今の日本在住の中国人転売ヤーのビジネスの戦場。現地の金持ち中国人がまず、「日本で購入して欲しいもの」を伝え、在日転売ヤー複数人が同時にビジネス交渉を行い、商談が成立するという仕組みらしい。料金は前払い制が多く、手数料に加え、中国元と日本円の大きめなレート差額が利益の軸で、日本円での購入額の10~20%が転売ヤーの利益となる。「代理購買」要素が大きく、身銭もあまり切らず、リスクが小さいのも人気だ。中国の超金持ちは、日本限定グッズに目がなく、例えば前述の転売ヤー女性は先日、1冊15万円の限定ハンドメイドの革手帳6冊の購入依頼を受け、1日で20万円近くの転売益を得たと自慢された。最近銀座などの有名ブランド店の前に長蛇の列を目にすることが増えたが、その大半が中国人転売ヤーらしい。ちなみに中国人転売ヤーの薄利の仕事には、東京ビックサイトや幕張メッセでおコミケやBL関係のイベントでのグッズ買い出しもあるらしいが、こちらは1日中拘束されて日給1万円強らしく、あまり人気はないようだ。

 転売ヤーは日本に居ながら、中国のネット経済圏でビジネスを行い、転売関連の税金を中国でも日本でも払っていない。今のところ多くのメディアは、単に実情を知らないか、取材がめんどくさいかで、スルー状態だが、近くに表面化して、日本国民の怒りと議論を巻き起こしそうな気もしているっスよ笑。