みとのひとりごと

30歳を過ぎてから上京したアラフォーの関西人。独身。人生いまだ考え中。昭和の残香がするすみっこが好き。

平な成長を願ったはずの”平成”に格差が広がったという皮肉。

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 だらだらと夕方から飲みながら、平成の最後の夜を過ごしている。一言で言えば、平成ほど、皮肉に満ちた時代はなかったのではなかろうか。バブルの再絶頂期にジャパン・アズ・ナンバーワンがこれからも続くと疑いもなかった始まりから、まさに平成は右肩下がりを続けた。平成元年に一時4万円に迫った日経平均株価リーマンショック後には一時7000円を割った。一億総中流だと世界でロールモデル化され、アジアのあこがれの的、ルックイースートと騒がれていた日本が、いつのまにかインバウンド需要が消費の生命線となったアジアの激安国に転落してしまっていた。それが平成という時代だった。

 平成最後の年にまだ小学生だった僕も、いつのまに40歳を超えてしまった。右肩下がりと共に歩んできた人生だなとなんとなく噛みしめている。平成の31年で、日本は憧れの国ジパングから、ただのアジアの平凡な国に成り下がった。それは令和の時代さらに加速したものになっていくのだろう。平成元年の日本と中国の一人当たりのGDPの差は約25倍だったが、今ではたった3倍弱となった。上海、北京などの都市部と比べると既にその所得は逆転は既にされているのかも知れない。東南アジア諸国でも、国ごとの差異はあるが、日本との格差はどんどん縮まっている。

 平成と言う時代は、日本の中で格差が広がるというより、日本ブランドのおぼれた中間層が、グローバル化という世界的な競争で巻き込まれ、没落した時代であったのだろう。中国、東南アジアが死に物狂いで明日夢見てあがいていた時代に、日本はゆとり教育年功序列という鎧を重ね、そして没落を続けた。誰が悪いというのではない。戦後東西冷戦に守られ、自分の実力を過信して過ごしてきた日本にとって、起こるべきして起こった衰退期、それが平成なんだろう。

 明日からたいして望んでいない令和が始まる。世の中の反応はまさに二極化して、お祭り騒ぎの愚民と、日々に終われる貧民に二極化している。令和の時代の日本がどうなるか想像ができないし、しても無駄だろう。昭和20年の焼け野原だったわずか30年後に世界第2位の経済大国の発展してしまったかつての日本みたいに、その逆も普通にあり得るのだから。時代は常に逆張りで動く。令和は、中国、東南アジアとの格差がさらに縮まり、そして逆転される時代になってしまうのだろうか。そんなことを漠然と考えながら、ただ惰性で日本酒を飲み続けている。明日はいつのまにか訪れて、そして令和も来る。時間は当たり前に流れる。ただそれだけのことなのだろう。

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