みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

夏の東北・函館ぼっち旅まとめ①

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 今年の夏は海外に行けないので、とりあえず昔からやってみたかった18切符を使った、東京から北海道までの青函フェリーを使った陸路での旅行を、いい機会なので実行してみた。あと実はこのブログでは初めて書くのだけど、2014年から日本の47都道府県を改めて全て訪問するぼっち遊びをしていて(既にそれまでに全県訪問済みではある)、なかかなに東北には行く機会がないので、このタイミングでやってみようかと思いまして。あとコロナ感染は東京ではひどいことになっているが、東北はまだまだ軽微なので(宮城を除くとどの県も1日数十人)、コロナまみれの東京で遊ぶより確実に安全だしね。さらに東京五輪開催のお金、政治ファースト、テレビのコロナ感染しまくりの茶番劇を見ていると、夏の貴重な休みに旅行をしないという選択は思えるわけでなく、ということで、旅行に行ってきた。ツイッターで旅程を振り返りブログを書いているうちに長い記事になってしまったので、3回に分けて掲載します。

 

■1日目(8月7日)

東京某所 → 新潟

 東京から新潟までは電車の便がよく、上野から新潟までの乗り換えは、高崎、水上、長岡の3回で、どの駅の乗り換え時間も10分以内でスムーズに行けるので、けっこう楽だった。8時に最寄り駅からJRに乗り、15時前に新潟駅に到着。実は俺は関西人なのだが、オヤジの実家が新潟の佐渡島のこともあって小学生、中学生の夏休みは毎年佐渡島に帰省していたので、その途中で新潟には寄っていたので、新潟自体にあまり新鮮感はなかった。今も数年に1度くらいは新潟に出張もあるしね。車窓は田んぼと山で変わらず、途中水上温泉などを通り過ぎて、いつか暇になったら長期滞在したいなとも思いながら、新潟までは割と刺激もなく、着いた。 

 新潟で普通の観光というより、なんかB級観光でもしてみたいなと考えて、昔ネットでちらっとみたガラガラの商店街、ドカベンロードに行った。まず昼食に新潟のご当地ラーメンの「青島食堂」の生姜醤油ラーメンを堪能。醤油ラーメン好きとしては、なかなかの好みの味だったな笑。 

 ドカベンロードは、駅から歩いて30分弱とけっこう全長200メートルくらいの商店街に、ドカベンの岩城、殿馬、里中、山田太郎あぶさんあぶさん景浦安武)、野球狂の詩水原勇気岩田鉄五郎の水島作品の名キャラ―の銅像が勢ぞろい。けっこう銅像のクオリティが高く、でも誰も銅像の存在を気にしていないシュールさも馴染んでて、ちょっとテンションあがる。小雨の中で疲れたので、商店街の喫茶店で一休み、綾小路きみまろみたいな小っちゃなおっさんがキャラが立ってて、なかなか雰囲気のいい店で、コーヒーも美味しかったよ笑。

 

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 夜はグーグールで評価が高かったへぎそばの店で軽く一杯。夕方にラーメン食べて若干腹パンだったが、日本酒おためし飲みセット3杯×2とのっぺとへぎ蕎麦をチョイス。まずまず美味しかったけど、へぎ蕎麦はぼっちでは量が多過ぎたのは、ちょいと後悔だったかね笑。

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■2日目(8月8日)

新潟 → 酒田 → 秋田

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 新潟を8時51分に出発して、12時35分に山形県の酒田に到着。新潟から酒田までは海と田んぼしかない風景も多く、とても楽しめたりした。何故酒田に来たのかというと、おしんファンの聖地だから。酒田駅から歩いて15分くらいの場所に、相馬楼という場所があり、江戸時代の老舗料亭の後の記念館(1996年に閉店)なのだが、そこはおしんが少女時代に奉公していた加賀谷のロケ地だったんだよね。江戸時代の料亭を感じる大広間と昔からの家具、絵画などはなかなかいい雰囲気だった。まぁ併設して竹久夢二美術館もあり、同美術館は日本国内で10館近くあり、そのうち数館は行ったことがあるのだけど、けっこういい方だったんじゃないのかな。夢二と3人の妻の人生と関わり合いもうまくまとめてあってそこそこよかったな。

 その後1000円の入館料に800円のオプションで堪能できる舞妓さんの舞いも堪能。受付に舞妓メイクをしている女の娘がいるなーと思っていたのだけど、その受付の娘2人が酒田の舞妓の舞いも行うローコスト経営。さらに舞の時間になると地下アイドルのおっかけみたいな地元のおっさん数人も入ってきて、観光客に混じって鑑賞。なんか掛け声とかもあってなんか世の中どこでも同じなんだなーと、不思議な感覚に。その後舞妓さんとの記念撮影もぼっちでしてもらい、館を後にした。

 

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 酒田を15時30分に出て、秋田に17時30くらいに着、約2時間。秋田ではひろき風呂が自慢と書いてあったローカル宿にイン。なんかまさに中高生の合宿でも使われる地元宿みたく、当日は秋田の陸上関連の大会があったらしく、秋田の遠方?から泊まっているらしいジャージ着の女子高生が歩いていたりとか、なんか地元感を満喫。ちなみにひのき風呂はそんなに広くはなかったが、ひのきの匂いはかなり新鮮で、なおかつ夕方の7時前には風呂を独り占めにできて、なかなかに堪能できたわ。

 秋田駅前をうろうろしたのだけど、しかし秋田は駅前に店が本当に少ない。今回移動した旅行都市で一番賑わってなかった感じ。実はホテルも秋田駅前はすごく少なくて他の街に比べると一番平均して値段が高かっただよね、まぁ白神山地などを除いて、秋田は観光地もすくないけどね。駅前をぶらぶらしていたが、とりあえず駅前の秋田定食なるきりたんぽ鍋をはじめ地元の名物をなんとなく全部堪能できる店があったので、イン。そこもなんだか学校ジャージの集団がいて少しうるさかったが、けっこう全部なかなか美味し。個人的には濃いめの味付けが好きなんで、秋田をはじめ東北料理は味覚にあってるんだろうね笑。

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■3日目(8月9日)

秋田 → 弘前 → 青森

 秋田、青森間はけっこう近く(電車で4時間弱)なので、今日は少しまったりめの移動。秋田を9時44分に出て、弘前に12時18分着。とりあえず弘前は観光スポットが多いので、5時間ほど時間をとってまず観光。まず定番の弘前城へ。ここは江戸時代からの現存の天守がある日本での10くらいのお城の一つで桜のシーズンはかなり有名。弘前城まで駅から歩いて20分くらい。小雨の中で場内をうろいろするが人は少なし、でも桜があればキレイなんだろなと感じられるレイアウト、植物園もあり、地元ではデートスポットなんだろうなと思いながら通り過ぎる。天守閣まできたが現存は3階建て(昔は5階だったが消失)なんで、かなり低く、最上階からの眺めももちろん低かった笑。でもやっぱり偽物の大阪城あたりとは違って、古い柱には江戸感も感じられて、けっこう気持ちよかったな。 

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 その後近くの観光レストランで昼食。郷土料理の貝焼き味噌とけの汁の定食をいただく。貝焼き味噌は、ホタテ買いに自分で生卵を落とし込んで親子丼風にして食べる感じ、かなりうまうまー感。けの汁はごぼう、にんじん、鶏肉などを細かくした味噌ベース、東北にはよくありそうなお味。まだまだ移動の途中なので、酒はやめとく。そして弘前城からほど近い津軽藩ねぷた村へ、入館料550円。入口でまずねぷたの説明をしてくれてけっこう勉強になった。ねぷた、ねぶたの2つの呼び方があるが、より北の方言の強い地域は「ねぶた」で、青森よりしたの方言がまだゆるい地域は「ねぷた」たしい、ぷち知識。3大ねぷたは青森、弘前五所川原なんだけど、五所川原はなんと23メートルの大型ねぷたが担がれるとのこと、かなり見てみたくなった笑。ねぷたは毎夏ごとの使い捨てらしく、ねぷたの絵師は基本公務員や教師、調理師などの固い商業の兼業なのも興味深かった。さらに津軽三味線の生演奏もあり、初めてでそれなり楽しめたし、施設内の客ががらがらの池への鯉へのエサやりもなんか大名感大きく、楽しめたな。550円はお得だった笑。

 

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 弘前を17時40分に出て、青森に18時20分に着。40分の時間がすごく短く感じるが、考えてみたら、大阪駅から神戸・三ノ宮まで20分くらいなんで、それなりの時間なんだが、まぁ今までの移動区間から短さを体感。 

 青森のホテルにチェックインし、19時半くらいからテキトーに居酒屋探し。グーグル先生が高評価だった寿司屋に行ってみるもまさかのお休み、数軒先に寿司があったのでなんとかくインしたが、地元感一色のお店。地元風のおばちゃんが一人でテレビを見ているだけで、ガランとした店内。しくったかなーと思ったが上寿司とじょっぱり(青森の地酒)をけっこう堪能、寿司もそこそこのクオリティで満足。今日はもう少しなんかしようかなと2軒目を物色、2軒目も行きたかった店が満席だったので、完全にテキトーイン。完全おまかせの店なんでテキトーに3品ほどチョイス。あんこうの味噌和え風と焼きガニが普通に両方美味しく、また来たいと思わせる店で満足でした。少しだけ小雨でやや風も強い青森港でくつろいでから、ホテルに帰還する笑。

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暇な時間の潰し方が分からなくて、不安になっている。

 

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 リアルな話、最近かなり暇だ。仕事も暇だし、波があるとき一瞬だけ忙しい仕事なのであって、ちょうど波が終わって、かなり暇な気持ちの中で4連休を過ごしている。なんとか3日目の夜までたどり着いた。しかし最近の人生で、暇感が高濃度でこれからの人生の残りの暇つぶしをどうしようかと多いに不安になっている。

 ぶっちゃけた話、早期リタイアをツイッターでどやっているオッサンたちが羨ましくて仕方なかったりする。どうでもいいことに時間を費やすのに不安になる心配性な性格。さらに今までの人生をかなり好き勝手送ってきたせいで、これからやりたいこともあまりないという悲しさも加わる。さらにコロナのおかげで、数少ない飲み友達も軒並み断ってくる切なさ。しかもオリンピックは全然おもしろくない。(陸上だけは楽しみにしているが)。

 一体どうしたものかと、考えているが、答えはみつからない。しかも自分の会社は夏休みが盆をはさんで10日間くらいあり、これからはそのその時間の過ごし方がけっこう憂鬱だったりすろ。いつもはその時期はだいたい海外に逃げてるのだが、今年はそれも無理だし、どうするべかと、今も考え中。なんとなく大学生ぶりに18切符でも買って北海道まで電車で行こうかなと考えているが、なんかそれもとりあえず保留中だったりするし。

 とりあえず、最近日々のやることのメインは江戸川の散歩だ。自宅警備員でなく、散歩警備員な感じ。江戸川から徒歩3分くらいに買った中古住宅で若干違和感ありのひとり暮らしをしているが、ここにすんでいるのは本当にラッキーだった笑。とりあえず暇つぶし=散歩ができるから。これだけでもだいぶ救われた気はしている。暇つぶしを見つけるために、ちょっとメモ的にブログを更新してみただけ。とりあえず最高の暇つぶしを見つけるのが、これからの一番の課題であることは確かだな。

 

高品質日本のジレンマ。

  最近「安い国ニッポン」がクローズアップされる機会が増えたが、その大きな要因には、日本のモノづくりの武器である高い品質力という、これまでは強みになってきたことが、弱みにも転換されたことが上げられるだろう。「安くて良いモノ」が出回るり、それがそれなりの評価を受けることで、多くの市場の規模が抑えられ、それが給料面の伸び悩みにもつながり、消費も抑えつけられていることは明らかだろう。

 「安くて良いモノ」という言葉は、買い手(消費者)にとっては嬉しい限りだが、作り手(メーカー)にとっては、ある種の残酷な言葉だろう。例えば中国は、ここ10~20年あまりの圧倒的な技術進化の加速で、世界第2位の経済大国になり、「安くて良いモノ」も増えだしているが、やはり市場では「安いモノは悪い」が消費志向の根底にあるように感じる。ちなみにこれは中国だけでなく、東南アジアでも、欧米も日本意外の多くの国に当てはまり、日本の過剰な「安くて良いモノ」は世界的にも例外だ。

 中国に10年強住んでいる知人は、日本にいる時は高級志向では全くなかったが、中国に住み始めてから、「ほぼ同じ商品があったら、値段の差が2倍くらいまでなら、高いものを購入するようになった」という。理由は「安い商品すぐに壊れ、高い商品は長持ちする」ことを身をもって体感したからだという。思い返してみれば20年前の中国で3足10元で買った靴下は1回洗濯しただけで使い物にならなくなったが、数年前中国で買った3足10元の靴下も数回の洗濯でダメになった。中国の安物はいつまでのそんな感じが続いている笑。

 一方で「安い国ニッポン」では、安い商品もそれなりの品質を維持しており、多くの安物が、そんなにストレスなく使えて、壊れず、普通に長持ちする。確かに高い商品と安い商品では違いはあるが、価格の差ほどには魅力的には見えにくい。一部の超有名ブランドを除き多くの商品が、この価格は安くてもそれなりに高品質の「高品質のジレンマ」を抱えながら、販売されている。どのカテゴリーの商品でも高付加価値化は進んでいるが、それはあくまでも一部の新商品中心の動きで、ボリュームゾーンのマス商品は、一度消費者に認識された価格帯を覆しにくい。カテゴリーごとに難易度は違うだろうが、既存品をいかにリニューアルしても、単価アップさせるのは、かなり難しいだろう。メーカー努力で「安くて良いモノ」を提供を続ける限り、「高品質のジレンマ」を解消できず、市場規模も頭打ちとなる。ある種のメビウスの輪がそこにはある。

 「高品質のジレンマ」の背景には、一億総中流だった古き良き時代の流れも大きい。かつては「安くて良いモノ」を総中流の消費者が購入して、作り手も大量生産・大量消費で大いに潤った。その反動が今なのだろうか。格差社会が進み二極化が強まる中でも、電機商品、アパレル、食品、日用品まで幅広い商品が「高品質のジレンマ」から、解き放たれないでいるのは大きなマイナスだろう。ただ解決策は……となると、すぐに答えが出る問題でもない。「高品質のジレンマ」といっても、それが今の日本でも魅力であることは確かだし、今は一時消失したインバウンド需要は確実は日本商品の「安くて良いモノ」が掴んだ勝機だった。一番の理想は、買い手が「良いモノは高い」という意識を持つ消費環境の創出に尽きるが、作り手側も過去とは決別し、「安くても良いモノ」に囚われ過ぎないモノづくりに移る時期にもきているのだろう。だが総貧困化が加速する日本では、それは社会崩壊につながるきっかけになるだけなのかもしれないが。

  

「今ではない」という感覚

 世の中がこれからどんな形に大きく変わるかは分からないが、足元の現実はある種の小康状態が続いている。居酒屋は大量閉店、大量倒産はまったなしだが、今は政府の補助金内部留保でなんとか倒産をなんとか延命している状態。日本企業のデジタル化も、ポジショントークの応酬で、うるさいまでのDX、DXの大合唱だが、足元はたいした動きもなく、今後もスムーズにうごくわけはないだろう。EVは進み、自動運転は早ければ2025年にロボット自動車が実用化されるなんて妄想もよく聞くが、多くの既存利権、交通法改正問題もあり、個人的にはあと10年、20年間は抜本的な変革は難しいと思っている。ESG、SDGsも言葉先行なだけで、中身がまったくともなっていない。

 世の中のデジタル推進派は、ここ10年間のスマホ経済圏の拡大を例に出し、スマホと同じように、今後10年間の世の中はさらに加速して変わるはずだと、どや顔大声だが、個人的には日本も、世界でも、簡単にそうはならないと思っている。スマホ経済圏が一気に拡大してことは、その革新性はさることながら、今までの経済と全く違うアプローチで拡大できたことが大きかった。自分だけにパーソナル化された手のひらメディアという打ち出しに、マスをターゲットにした既存のテレビや新聞が勝てるわけは始めからなかったのだ。

 だが今後のDXの舞台は既存権益、既存の仕組み、体制側とのがっぷり四つの戦いとなる。その変革の実現は、GAFAMなどの新興勢力にとって今まで経験したことがない難しいものだろう。EVひとつとっても、テスラの株価がただ現状では上昇しているだけで、EVの普及はまだまだ見えていない。その先のロボット自動車なんてものは、もっと先だ。既存の交通ルールとのすり合わせは、ものすごい時間がかかるだろう。フェイスブックの仮想通貨リブラの参入も、アメリカ政府に潰されて、というかアメリカ政府が認める理由がまったくなく、早々に潰された。そもそも政府にとって通貨発行権とは最大の利権であり、たいした血も流さず、そんなことを一民間企業が実現することは、そもそも不可能だろう。国家を甘く見過ぎているフェイスブックは未来も暗いだろうな。個人的には、ビットコインは今もチューリップバブルの息をまったく出ておらず、同バブルの時と比べてグローバルの経済規模(ねずみ講の分母)が増えているだけで、いずれゼロに近づくと確信しているし笑。

 閑話休題。何か話が脱線してしまったが、今いろいろの情報が錯綜しているが、どう動くにしても「今ではない」タイミングだと思っている。株価ひとつにとってみても、じゃぶじゃぶ金融層がで世界の株価は下落せず高値止まりしており、「ニューノーマル」「MMT」なんて嘘くさい合言葉で、株高今後も続くなんて、声も聞かれだている。アメリカのブラックマンデー前の靴磨きの少年の株トークを聞いて、あわてて全ての持ち株を手仕舞いした資産家の話は有名だが、それは今の世の中で当てはまるようで当てはまらない。ネット情報社会の今は、一億総なんちゃってトレーダー、靴磨きの少年であり、市場には靴磨きの少年であふれている(というか靴磨きの少年でないのはインサイダーと政府系ファンドくらいか??)。靴磨きの少年が増えすぎた世の中では、その法則は機能しないだろう。

 だから世界の株式市場が今後の上昇を続ける可能性もかなりあると思っている。だが同じくらいにリーマンショックどころでない崩壊相場、理解不能の変革が来る可能性も同様に大きい。コロナ相場前には冗談で、「相場が崩壊するのは今まで経験したことがない、先がよく分からないことが起きるから。だからリーマンショックの次の相場が崩壊するのは、宇宙人が攻めてくる時じゃないの」と言っていた。その理解不能なことがコロナであり、世界が協調した金バラマキでコロナ経済問題を今は先送りしているが、先送りの先に「今まで経験したことがなかった」何かが起こることは確かだ。そんな曖昧な本能にも似た危機意識が、最近常に頭の片隅をよぎっている。とにかく、しばらくは「今ではない」という節制力を持ちつつ、へたに動かず、いつかのチャンスを待つしかないのだろう。