みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

オッサンの狂いやすさと世代間ギャップが少ない国の停滞感。

 少し前に男は30歳過ぎて独身だったら狂いだす論争が盛り上がっていたが、独身男性が狂いだすのは、まず生産性のない孤独な時間との避けられない闘いだ。結婚、子育てというステージに上がったら、半強制的にそれに時間を取られてしまうので、なんとなく孤独時間から逃げれるのだが、サラリーマン生活も10年を過ぎ、日々の生活に新鮮味がなくなった30代後半からの独身男にとって、一人の時間は狂気を誘うに十分な時間だ。仕事がどんだけ忙しくなったとしても独身男には考える時間だけはたっぷりあり、その時間は狂うには十分過ぎる時間だ。ある人はオタク活動を正当化して孤独から逃げ、ある人は人生にとって無意味な資格試験の勉強で、孤独から逃げる。婚活もゲームなので、ゲーム攻略のために孤独から逃げることができる。前述の全てに興味をなくしているオラにとって、最近毎日の罰ゲーム感が増していて、なかなかに厳しい。狂いやすいオッサン予備軍だろうな。ブログを最低月1回は更新したいのだが、しかし日々の生活に本当に刺激がない。仕事は忙しくて月1回くらいは泊りがけ出張もあるのだが、昔と違って疲れ切って知らない街で飲み歩こうという気分にならない。ただ仕事を辞めると本格的に狂いそうなので、しばらくは仕事を続けるつもりだが。

 10年くらい暇つぶしで教えている日本語教室のボランティアで、中国人、インド人、ロシア人だとかとと最近飲みにいくことが増えた。日本人と遊ぶよりはまだ人生に刺激を感じそうだから、積極的にそうしている。Z世代だとかテキトーの造語で日本の世代間ギャップが話題になることも多いが、日本ほど世代間ギャップが少ない国は世界に少ない。そしてそれを認識している日本人も少ない。オラが若者の頃と今の20代の思考回路も驚くほど似ているのだが、中国なんて20も年齢が違うと、人生経験が昔の100年分くらい違う印象で、すなわり別時代人の印象らしい。最近の中国人の20代は平気で習近平の悪口とかいいまくるし、清々しい部分もあるが笑。まあ日本だって戦後から20年後では、当時の戦後生まれと40代では、全く世代間の感覚は分かり合えなかっただろうが。当たり前だが、世代間ギャップが少ない国は、それだけ世の中の変化が少なく、停滞しているということだ。オッサンがなんとなくでも若者の行動の意味が分かるような国には成長の余地は少ない。オッサンが考えているくらいの行動しかできない若者は世界で勝てない。そして逆に、変に若者と自分を比較できてしまう(わからなければ比較できない)のでオッサンは、昔より狂いやすくなっているのかもしれない。そんなことをなんとなく考えている。だからどうしたらいいのか、答えなんてモチロンあるわけがない。