みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

松本人志の終わり方。

 松本人志が芸能界をほぼ引退しそうだ。裁判だとかなんんだとかは始まるだろうが、世間でのイメージ低下は最悪で、テレビではまだ忖度している状況だが、世の中でが気持ち悪い裸の王様にしか完全に映らなくなっている。ここまでの対応の悪さはやくざを利用した恫喝ががばれて引退した島田紳助以上の悪手だろう。

 個人的にはダウンタウン世代ど真ん中の40代、関西人なので、10代、20代、30代前半まではダウンタウンの笑いをレスペクトして生きてきた。「4時ですよーだ」の時はまだ小学生低中学年だったので、あまり興味をいだいてなかったが、ウッチャンナンチャン野沢直子、清水みちこと共演していた「夢であえたら」は、まじで憧れの番組だった。その後も「ごっつええ感じ」、「ガキつか」、「HEYHEYHEY」あたりまではダウンタウン番組を残さずみるようなかなりのファンだった。ただダウンタウンが40歳中盤過ぎた15年くらい前からは、オラも30代になりダウンタウンの笑いを全然楽しめなくなっていた。特に「大日本人」を松本人志が監督したあたりから、ひとりよがりの我儘なオッサン感が目立ち、だんだんと気持ち悪くなり、見たくなくなっていた(ただ浜ちゃんに関しては、だんだんと角が取れ天然ボケおっさん化してきたので、嫌いにはならなかったが)。

 松本人志がこんな笑えない終わり方を迎えてしまったのは、元来のケチくささと裸の王様化と老害化の加速に尽きる。60近くになっても40、50代の昔からの手下のオッサン中堅芸能人をひきつれ、地方でナンパさせて、セックス上納システムを駆使して、ホテルに連れ込む。文春を読むとただただ、ダサい意外の表現が見つからなく、劣化ぶりで悲しい。せめて女の子たちに対して1回3000円でなく、10万円でも払っていれば、また女の子たちからの告発はなかっただろうに。勝新太郎や梅宮辰夫の時代、志村けんビートたけしまでの時代まで、芸人は多いに遊んだが、だいたいが銀座あたりのセミプロから、志村けんも末期でもガールズバーあたりまでが相手で、さらに大判ぶるまいで、そこには女の子側からも不満が少なく、いい遊び方であったかもしれない。ただ松本人志に遊び方は一重にダサかった。有名な俺と遊べるなんてラッキーだという独りよがりのダサさに、それ以上にダサい下級芸人が忖度しおぜん立てを行い、時代の変わり目を認識できず、今回の暴露状況となった。

 まだまだ忖度気味のテレビ以上にネットでの松本人志の嫌悪感がすごいように感じ、松本人志は今後テレビに1回も出ずに、世の中からフェイドアウトしていくような気がする。吉本も既に松本と小沢だけのトカゲのしっぽ切りで、他の芸人に影響が及ばないようにするのに必死なんで、松本人志が切り捨てられることはもう既定路線だろうなとも感じる。一時は時代を切り開いてきた先駆者が、時代の流れを読めず引退することは少し悲しいが、とにかくケチは最後に大失敗する。そんな教訓を感じた松本人志の終わり方だった。そしてこれがテレビの終わりの加速につかがるかどうかは、今のテレビマンの良心にかかっているんだろうな。