みとのひとりごと

40代独身、人生散歩中。

個人的なジブリ雑感。

 まだ観ていないのだが、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」がおおこけしそうな悪寒だ。既に観た2人の知人から感想をネタバレ禁止で聞いたが、まぁつまらなかったというのが大まかな感想だった。ネットでも有名人を使ったただけで消化不良との声が目立つ。観るかどうかはまだ決めていないが、なんとなくスルーしそうな気もしている。

 個人的に初期のジブリは確実に今のオラのアニオタの土台を作ったと断言できる。小学校低学年で記憶はさだかではないが、ナウシカラピュタとなりのトトロ魔女の宅急便の初期作品は全て、親に連れられて映画館で観た。(両親は未来少年コナンカリオストロの城の大ファンだった)。ナウシカの初見の感想はうる覚えだが、ラピュタを映画館で観たのは小学校のクラスで2人だけだったがえらく感動して、インパクトに残っていた炭坑のじいさんの物まねを教室でエンドネスに繰り返し、クラスでひかれたのは子供心に微妙な思い出だ。ちなみにオラの初恋は、思い返すと、となりのととろのサツキだったな。小学生の時に映画館で観たサツキは、多分当時のオラと同い年で、むちゃくちゃ魅力的だった。今でもアニメの主人公の美少女インパクトで、思い出補正は強すぎて今もサツキ以上の美少女はまだ現れない。ちなみにオラはそこからサツキの声の日高のり子ファンと化すのだが、それはまだ別の話。続いての魔女の宅急便のキキを観たのも、ほぼキキと同世代の思春期を迎えた時で、キキの美少女感も強烈なインパクトだったな。その後も、紅の豚、海が聞こえる、平成狸合戦ぽんぽこまでは、ジブリは神アニメの連続だった。特に海が聞こえるは、初のスタジオジブリで宮崎、高畑以外作品で、メジャーさは低いが、当時の時間的、文化的距離が今とは比べられないくらい遠かった東京、高知を切り取った至極の作品だと思っている。

 ただ個人的には耳をすませばからは、ジブリの神アニメ感は薄れだした。耳をすませばはなんとなく設定がキラキラ感がありあまり好きでなく、最大ヒットの千と千尋の神隠しも、千尋にあまり魅力を感じず、個人的な評価は高くない。ゲド戦記は世間評価の通りくそだし、耳をすませば以降の名作は、猫の恩返し(←池脇千鶴は声優としてもかなりいい)、コクリコ坂くらいしかない印象だ(あくまでも個人的感想)。

 なおジブリとはあんまり関係ないが、宮崎駿が影響を受けた吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」は高校生くらいに読んだんだけど、個人的にはあまり影響を受けなかったんだよね。理由は勝子という最先端気取りの友達の姉さん(高校生)が出てくるんだけど、その発言やたたずまいがなんか苦手だったから。そんな感じっス。(なお勝子は少し前にヒットした漫画版からは割愛されていたのだが、同じ理由からだろか笑)